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荒巻 能史; 渡邉 修一*; 久慈 智幸*
Proceedings of the International Symposium on Atmosphere-Ocean-Cryosphere Interaction in the Sea of Okhotsk and the Surrounding Environment, p.34 - 35, 2001/03
1998年の国際プロジェクト「オホーツク海観測」において、オホーツク海と太平洋の水交換の場として注目されているブッソル海峡周辺において放射性炭素測定のための採水が行われた。測定については、原研の加速器質量分析装置(JAERI-AMS)を用いた。2000m以浅の鉛直分布を各観測点間で比較すると、オホーツク海側が太平洋に対して相対的に高い放射性炭素濃度が検出された。これはオホーツク海の海水が太平洋のそれよりも「若い」ことを示している。また、ブッソル海峡の分布では水深400m程度まで同程度の濃度を示しており、潮汐の影響が非常に大きく、水の交換に大きな影響を及ぼしていることがわかった。講演では、オホーツク海と太平洋との間の海水交換について議論を進める。